1:最近ハマった韓国ドラマ−ヴィンチェンツオ–

ー初めにー

ちょうど、動画編集のお話が一区切りつきましたので、ちょっと違うネタを投下してみようかと思います。
というか、実はブログを始めるにあたり、なるべく1日に1本記事を書こうと決めていたのです。その為にもストックを作っていたのですが、ストックがつき始めたというか、間に合わないというか…
思ったより早く、こんな事態になってしまったというか…

もとより、動画編集だけではなく、趣味のお話も沢山書いていこうと思っていましたし、今回の記事も決して、間に合わせというわけではありません。この記事もストックの中にあります。一区切りついたということで、動画編集から少し離れた記事を載せようかなという感じです。言い訳がましいですが、動画編集の記事を待っていた方申し訳ありません。

ただいま、一生懸命、記事をまとめております。少々お待ちください。

実はですね。最近Netflix韓国ドラマにハマりました。今更という感じでもあるんですが、今更ハマってしまったのです。
正直、韓国ドラマと言えば、甘ったるいラブストーリーだろとか思っていたわけですよ。なので、あまり良い印象は無かったのです。それで、極力見るのを避けていたというか、見ないふりをしていたのです。

Netflixamazon prime韓国ドラマだらけなので、うんざりしていたというのもあります。

ある時、友人からある作品を紹介されまして、面白いから見てみろと、勉強になるから必ず見ろと、めちゃくちゃ推されたのです。ならば見てみるかと思い腰を上げて見たわけです。

>※僕は、ヘイトにならない程度に言っておくと、韓国には良い印象はありません。どちらかと言うと悪い印象の方が大きいです。特にこの数年の反日政策には、本当に怒りを覚えました。政策のみならず、スポーツの世界でも、彼の国との試合は、必ずと言って良いほど後味が悪くなります。なので、彼の国との試合は見なくなりました。他にもいろいろと言いたいことはありますが、ここでは控えます。作品に罪はないというスタンスからです。

こんな僕がとりあえず、オススメされて見たのが、

ヴィンチェンツオ

www.netflix.com

 

ー感想ー

ネタバレ無しでいきますね。
一言で言えば、確かに面白かった。いや、めちゃくちゃ面白かった。

全話見終わった後、ヴィンチェンツオロスになりましたもん。

それと同時に、勉強になりました。設定、構成、脚本、編集、テンポ、芝居、演出、役者の質、ドラマを構成する全てが日本のドラマは負けていると思いました。悲しいですけどね。これじゃあ、日本のテレビは見なくなりますよ。

初めて韓国ドラマを見たわけでは無いのですが、素直にこれ勝てないと思いました。カルチャーショックですよ。

僕は先ほども書きましたが、韓国に良い印象はありませんし、韓国の俳優さんにも興味はありません。しかし、ドラマに引き込まれてしまいました。これって言い換えれば、ドラマの質が非常に高いということです。作品だけで判断していますから。

知らない俳優さんが、知らない言葉で、興味のない国の話をしているドラマを見続けるのってある意味苦行です。特に前情報が何もない状態でしたから、本当に苦行を覚悟していました。

ところが、苦行どころか、面白かった。本当に質の高いドラマだなと感心しました。

 

ーあらすじー

マフィアの顧問を務める韓国系イタリア人の弁護士が、母国韓国で繰り広げる壮絶な戦い。その目的は、ばく大な富と利権を握る巨大組織に正義の鉄ついを下すこと。(NETFLIXより)

 

ー僕の主観的解説ー

まずね、初めからあり得ない設定なんですよ。

韓国で捨てられた子がイタリア人夫婦の養子になってイタリアに移住するって。

これ、日本でこう言う事あるんですかね?結構センシティブな問題だと思うんですよね。

でも、これが比較的さらっと流れちゃうんですよね。

ヴィンチェンツオ本人は、出自に関して思うところはあるみたいなんですが、イタリア人になっていることに何の疑いが無い(ように見える)んですよ。だからこそ、他のイタリア人に対しても変に卑下することなく対する事が出来るんですよね。(アジア人ということにはプライドがあるみたいですけど)

だって、イタリアンマフィアの顧問弁護士ですよ。ファミリーを一番大切にするマフィアの中で、ボスに最も信頼される顧問弁護士にアジア人がなっちゃうんですよ。これだけで、立身出世物語のドラマ出来ちゃうくらい。ほんとに笑っちゃうくらいあり得ない設定だと思います。

けどね、そんなの全て吹き飛ばしちゃうくらいテンポが良くて、強引にも納得しちゃう強さを持ってるんですよね。
それで、ボスが死んで、身の危険を感じて韓国に来るんですが、その韓国に来る理由も凄い。
理由はぶっちゃけお金ですよ。その額が半端じゃない。隠してある場所もとんでもない所です。

これが主軸となって、いろんな事に巻き込まれたり、巻き込んだりして話が進むわけです。

登場人物も魅力的なキャラクターが揃っています。コメディー要員の役者が急にカッコよくなったりして、役者の懐の深さを感じました。

主役のヴィンチェンツォ・カサノを演じたのは、ソン・ジュンギ

常にクールで立ち居振る舞いも完璧なのですが、周りに巻き込まれて可愛らしい顔を見せる事もあったりして、ダークヒーローなんですが、男から見ても魅かれる魅力的なキャラクターを演じています。

 

法務法人ウサンの弁護士ホン・チャヨンをチョン・ヨビン

初めは鼻持ちならない気取った女弁護士だと思ったのですが、話が進むにつれてとても魅力的な女性になっていくのですよ。表情が初めと後半では明らかに違います。こういうのをちゃんと計算してお芝居しているのか、それとも撮影が進んで慣れたからなのか、聞いて見たいですね。

 

法務法人ウサンの弁護士チャン・ジュヌをテギョン(2PM)

ホン・チャヨンの後輩の頼りない弁護士なのですが実は…
この演じ分けは凄いですね。だんだん狂気を孕んでいく姿はほんとに上手いなと思いました。アイドルさんですよね。(ほんとに知らないんです。すいません。)アイドルさんがこんなお芝居できちゃうんですねぇ。

 

法務法人ジプラギの弁護士ホン・ユチャンをユ・ジェミョン

実の娘のホン・チャヨンとは同じ裁判の原告側と被告側とで別れて敵対しているのですが、本音ではお互いのことを心配しているという、こういうところ、娘を持つ身であれば、わかるなぁって思っちゃうんですよね。娘と相対しても自分の信じた事は最後まで貫くという、人間臭い良いおじさん人権弁護士です。ほんと、この人いい味出しています。この人と出会って、ヴィンチェンツオが変わっていく姿を見るのも面白かったです。

 

ー編集マンとしての感想ー

ここからは、ちょっと視点を変えて見たいと思います。
この作品を見ながら、なんで面白いんだろうなぁっていろいろと考察していたのです。(世間一般の考察とは違いますよ。あくまで編集技術的な部分とか、演出的な部分です。製作者側からの視点とでも言いますかね。)

これから、プロの映像業界人になりたい方の参考になりましたら嬉しいです。

まずは小道具の使い方が上手いと思いました。

ZIPPOのライター

これ、要所要所に出てくるんですよ。ヴィンチェンツオはタバコ吸わないのに。ライターの蓋をカチカチやっているんです。このカチカチしてるシーンが彼のスイッチの切り替えに使っているんですよね。マフィアの顔に戻るっていうね。

これ、カッコいいと思いました。見てる側も、このカチカチで彼の心情がわかるんですよ。すごく効果的でした。

 

スーツ

おしゃれの国イタリアから来た伊達男ですから、着ているものも超一級品です。最高級ブランドのスーツを仕立てているわけですね。
それでスーツを着るときは決して着崩す事はしない、ビシッと決めてるんです。

このスーツ一つでヴィンチェンツオの人となりをイメージさせているんです。

あとね、言い方は悪いかもしれませんが、貧富の差も表現してるんですよね。今にも潰れそうなクリーニング屋の店主はこのブランドを知りませんでしたし、大手有名弁護士事務所に勤めているホン・チャヨンは知っているんです。ただ、こういうくだりが嫌味がなくコメディタッチで描かれているのが良かったです。スーツだけでここまで意味を持たせてるんだなぁと思いました。

 

編集について

正直な話これはね、なんとも言えないんですよ

この編集が正しいといえるかと言えば、そうでも無い気もするし。

ただ、なるほどって思ったところはたくさんあります。

例えば、回想シーンの入れ方ですね。
いきなり入ってくるんですよね。それも何の加工もしないで。これってある意味乱暴だと思いますよ。だけど、全然違和感が無いんです。絶妙なタイミングで入ってくるんですよねぇ。

普通はね、こういう入れ方怖くて出来ないです。回想ですよって視覚的にわかるようにしちゃいます。これは上手だなぁって思いました。

これと通じる事なんですけど、一度出来事を見せて、後から別視点で答えを出すっていう手法がよく使われていました。これは、視聴者を引きつけますね。

特に衝撃的な出来事を見せて次回に続くをやられると、次が見たくてしょうがなくなる。で、別視点で答えを知って、なるほどってなって落ち着いてから、話が進むわけです。心憎いというか、あざといっていうか。見事にこれに引っ掛かりました。

普通にカット割はうるさいくらい割ってましたね。乱暴だって思えるくらい。

これは僕は首を傾げました。説明カットとかを全部省いてるんですよね。

いきなりシーンが変わったりね。

僕はワンカットワンカットに意味があると教わってきましたし、意味もなく割るっていうのは落ち着かなくってあまり好きじゃないんです。でもこれが物語のテンポ、スピード感を生み出しているのも確かですね。

 

アクション、カーアクション

これはもう羨ましいとしか言えないです。

特にカーアクション。街中であんな事やれるなんて今の日本じゃ無理です。西部警察だって街中であそこまでやってないんじゃ無いですかね。撮影に協力的なアメリカ並みですね。

これは日本は完璧に負けてます。

アクションに関しては、武器の使い方がうまいです。特に刃物。だけど、エゲツないんですよ。人をバンバン刺して切っていくんです。

日本人の感覚だと、これ死んじゃうよって感じなんです。でも、そんなのお構いなしに刺していくんです。人を殺すかもしれないって意識が感じられないんです。そこはちょっと僕は引きました。

韓国ドラマは、こういう暴力的なものは本当にエゲツないと思います。

 

まぁ、街中であんなに大きな乱闘をしているのに、通行人が全く居ないとか、人を街中で拉致をするのに、誰も通報しないとか、ツッコミどころは沢山ありますけど、そういうのを全部吹き飛ばしちゃう位に面白く見れました。ここまでエンタテインメントに徹するって凄い事ですよね。往年の大映ドラマとか、昼のメロドラマを洗練させたらこうなるのかなぁって思いました。

 

所々、日本人としてちょっと思う表現があるにはあるんですよ。

どんなに些細な事でもマウントを取りたがるとか、強者には媚びまくるとか。

でもそれは仕方がない、文化が違うのですから。

逆にそれがコミカルに見える部分でもありますし、コミカルに表現してますしね。
この作品は、韓国ドラマに対する僕の認識を変えてくれた作品ですね。

本当に面白い作品でした。オススメしますよ。

 

今回は韓国ドラマにハマるきっかけとなった作品を紹介させていただきましたが、韓国ドラマガチファンの方、僕が的外れのことを書いていても気を悪くしないでくださいね。

これからも、動画編集の記事の合間に、僕が気になったことや趣味のことなども書いていこうと思ってます。