タバコあれこれ−その3−
今回はタバコの広告について書いていきたいと思います。
ネタがタバコですので、未成年の方はご遠慮くださると幸いです。
またこのブログでは喫煙を促進する意図はありません。
タバコは自己責任で成人してから吸いましょう。
タバコ広告の自粛
今となっては、新作のタバコの広告を見る機会がめっきり減りました。
テレビコマーシャルなんて、JT(日本タバコ産業株式会社)の企業イメージCMくらいですかね。
日本では1998年からテレビ、ラジオ、インターネットでの広告をJTが自粛しているそうです。
パッケージに警告文が書かれていたり(海外の警告文なんてエグいですよね。肺ガンに犯された肺が印刷されてますもの)タバコを購入するにも年齢確認が必要となりましたもんね。
でもこれは仕方がないですよねぇ。実際、健康を損なう恐れがあるわけですし、副流煙で関係の無い人に被害を与えてしまう事もあるわけですから、タバコはカッコいいとか、お洒落とか、そんな良いイメージを与えて、喫煙者を増やして健康を損なう人を増やしてはいかんと言う事なんでしょうね。
1998年と言うと、平成10年です。バブルが崩壊したのが1993年(平成5年)頃と言われていますから、イケイケだったバブル時代から、徐々に規制が厳しく(と言うよりも世界基準に合わせ始めたと言った方がいいかもしれませんね)なり始めた時代とも言えますね。日本独自のやり方が通用しなくなった時代ですね。このバブル以降の考え方については、諸説ありますし、それぞれの考え方もありますので省きますが、時代が大きく変わり始めた事には間違いはないと思います。
昭和の時代のCM
それ以前、いわゆる昭和の時代には、タバコのCMがめちゃくちゃ流れていました。それも普通に子供達が視聴するゴールデンタイムにも流れていましたからねぇ。子供たちは、お使いでタバコを買いに行くって言うのも普通でした(お釣りがお駄賃になるって言うのが定番ですね)街角には自動販売機もたくさんありましたし、タバコ屋さんもたくさんありました。タバコが身近だったんですね。
そんな時代に作られたタバコの広告も素晴らしいものが数多くあります。
とにかくカッコいいんですよね。出演している人も、渋くて有名な俳優さんだったり、外国人モデルさんだったり。それも、そのタバコの銘柄のターゲット購買層に合わせたキャスティングをしていました。YouTubeで見る事が出来ますので、興味のある方はご覧になってください。
イメージ的にも、タバコが健康に害のある悪い物っていうイメージは全く無くて、タバコは大人の嗜みなんだなぁって思わせるものばかりです。
タバコパッケージグッズ
これは広告となるのかどうか分かりませんが、タバコのパッケージ柄のグッズがたくさんありました。
ライターとか灰皿の喫煙具だったらまだわかるんですけど、ゴミ箱やカセットテープケース、Tシャツ、キーホルダーなんかもありました。ノベルティなんかもたくさんあったと思うんですけど。
まぁ、やんちゃな子の部屋には必ずありましたね、タバコ柄ゴミ箱。
カセットテープケースもやんちゃ系には愛用されていました。
やんちゃ系の人達はタバコ柄好きだったんですかね(笑)
タバコのパッケージ
商品を一番宣伝できるもの、それはパッケージではないかと僕は思うんですけど、タバコのパッケージも魅力的なものが多いですね。
レコードやCDをジャケットのカッコ良さだけで買う、ジャケ買いなんて言うのがありますが、タバコにも同じ様な事が言えるんじゃないでしょうかね。少なくとも僕はカッコいいパッケージのタバコは買ってみました。結果的に吸い慣れた物に戻ってしまうんですが、一度は吸ってみたいと思わせるパッケージが多かった気がします。
例えば、以前紹介したJokerの旧パッケージ。かっこいいですよね。
ジタンもこのジタンブルーのパッケージが目を惹きます。このパッケージはタバコパッケージの代表作に挙げられるほど、秀逸なデザインです。
同じフランスのゴロワーズも、ジタンブルーとは違いますがブルーを基調としています。このパッケージにデザインされている兜は、フランスの伝統的な兜に翼をあしらった物だそうです。
黒い箱に金色の文字があしらわれて、なんとも言えないセンスの良さを感じさせるJPS(ジョン・プレイヤー・スペシャル)これはイギリスのタバコですね。
この配色はモータースポーツのF1で走っていたロータスのカラーリングとして覚えている方も多いのではないでしょうか。
モータースポーツとタバコの関係は、また次回に詳しく書かせていただきますね。めちゃ長くなりそうなんで(笑)
同じイギリスのロスマンズ、気品のあるデザインですね。このロゴもモータースポーツで見たと言う方も多いと思います。
このブルズアイと呼ばれるロゴマークはデザインとしてとてもインパクトがありますよね。ちなみにダーツのど真ん中の丸もブルズアイと言いますね。そこから取ってるのかな?
このラッキーストライクとは、ゴールドラッシュの時代に金鉱脈を掘り当てた鉱夫がラッキーストライク!と叫んだ事からと言われています。
巷で言われている都市伝説、日の丸(日本)の目標に爆弾を落として当てる幸運(ラッキーストライク)を願うとかそんなのがあったと思うんですが、全くの出まかせだそうです。第二次世界大戦で米兵さんの多くがこの銘柄を吸っていた事、このブルズアイが日の丸を連想させる事、ストライクという言葉が使われている事から、このような話になったのでしょう。ただ、都市伝説とはなっていますが、戦中、戦後を生きてきた親父は、このタバコを懐かしがっていましたが、複雑な顔をしていました。それが忘れられません。戦争を体験されている方には複雑な思いをしている方も多かったでしょうね。
マールボロはそもそも発売当初は女性向けとして発売されました。さほど売れなかったのですが、転機が訪れたのは皮肉にも健康が意識され始め、タバコにもフィルターが付けられるようになってからです。
カウボーイを広告に使い、男性向けに販売戦略を変えたところ、大ヒット!アメリカを象徴するタバコとなったわけです。
確かにマルボロと言えばカウボーイってイメージあります。そんなポスターもよく見ました。白地に赤い山二つもインパクト大きいですよね。この赤字の山、僕はマルボロのMをデザインした風に見えなくもないなぁと思っているのですが、どうなんですかね。
日本ではハイライト。これはデザイナーの和田誠さんの作品です。素晴らしいデザインですよね。
このコバルトブルーはハイライトブルーとも言われ、色々なデザインに影響を与えているそうですよ。
発売されてから息の長い銘柄でもあるので、このブルーを見るとハイライトをイメージしますよね。ロゴの上にある黒線8本が放射状にデザインされている星?これ、めちゃくちゃ効いていると思いませんか?白じゃなくて黒ってところが良いですよね。このデザインの秀逸さを物語っています。
ピースのパッケージデザインはラッキーストライクも手がけたアメリカのレイモンド・ローウイと言う人です。
日本の意匠と言う概念からデザインの概念へと変えた人とされています。
なんせ、デザインを変えてから年間26億本から150億本へと急増した事を考えると、タバコのパッケージデザインがいかに重要だったか分かりますね。
オリーブの葉を咥えた鳩は、旧約聖書の創世記の逸話から由来されています。鳩が平和の象徴となったお話ですね。それと、このなんとも言えないピースの箱の色は日本の風土に合わせて、日本の高貴なイメージの紺色に金色を差したと言われています。
その他にも優れたデザインのパッケージはたくさんあります。
女性向けのタバコeveなんて凄いですよ。このタバコのデザイナー、ジョン・アルコーンの花畑と女性のイラストがバーンですから。ほんと、女性向けってパッケージが主張しています。
パッケージだけを見ると何かの化粧品みたい。
あとは、ラーク、あの赤いパッケージが印象的ですよね。
同じ赤でも日本ではキャビンですかね。
両方とも今見てもカッコいいですね。
キャメルと言えばあのラクダ。それと淡いクリームがかったキャメルイエローですかね。
メンソールタバコでは全般的にグリーンが使われて、清涼感をアピールしています。
ライト系のタバコは白を多くして、軽い事をアピールしていますね。
パッケージデザインの重要性
こうやって考えると、どんなに優れた物を作ってもパッケージデザインが良くなければ消費者はついてこないと言う事がよく分かりますね。
特に同じ会社で、複数の銘柄を販売するわけですから、それぞれの個性、ブランドをパッケージひとつで表現しているわけです。
タバコのパッケージデザインが優れているのがよく分かります。
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墨田区横川に渋谷から移転した煙草と塩の博物館があります。
ここの近所には東京スカイツリーや亀戸天神などもありますので、下町散策がてら行ってみるのも良いのではないでしょうか?懐かしいタバコに会えるかもしれませんよ?
次回はモータスポーツとの関わりについてを書いていきたいと思います。
タバコはマナーを守って吸いましょうね!
それでは!