13:ちょっと思い出話⑪愛車遍歴②

愛車遍歴2回目となります。

やっぱり色々と思い出があるので、長くなっちゃいますねぇ。申し訳ありません。

それでは前回の続きから行きます。

SUZUKI Desperado 400X

1996年発売 33ps
定価629,000円

いやぁ、このバイク、さすがSUZUKIと言うか、何と言うか……。

この前のモデルがイントルーダーというのですが、アメリカンがブームの中でも売れなかったので、わずか2年で追加発売されたのが、このDesperado(デスペラード)です。

ロバート・ロドリゲス監督の映画でアントニオ・バンデラス主演デスペラードっていう映画がありましたっけ。この映画の公開が1995年まさか、この映画から名前を取ったわけでは無いでしょうけどねぇ。ちなみに「ならず者」という意味です(笑)

これはねぇ、本当にいろんな所にSUZUKIらしさが出ちゃっているんです。単純にローフォルムなドラッガースタイルというわけではありません(笑)

まず、目を引くのは小振りなビキニカウル。これはXというモデルについているんですが、今でこそ、クルーザータイプにこんな感じでビキニカウルをつけているカスタムバイクがありますけど、当時は全く無いです。KAWASAKIエリミネーターくらいですかね。

エリミネーターはどういう位置付けになるんだろ?

あれも微妙だな(笑)GPZ400Rのエンジンだし(笑)アメリカンで良いのかな?

話を戻します。このローフォルムのスタイルは僕好きです。前のビラーゴもそういったカスタムを目指しましたしね。

けどね、デスペラードってフロント倒立フォークなんですよ!まぁリアのツインサスは別にいいですよ。ハーレーのスポーツスター系もツインサスだしね。でも倒立フォークって……。それもフォワードコントロール

SUZUKIさんはこのバイクに走りを求めてたんですかね?確かに、これだけローandロングでしたけど、乗りやすかったですね。コーナリングもひらりひらりと回ってくれました。

このクセの強さがSUZUKIマニアには刺さるんですかねぇ。クルーザーバイクなのに走りを求めちゃうっていうね。もうとっ散らかってますね(笑)

でもね、SUZUKIって、デザインが独自で好みに刺さればめちゃカッコいいんですよ。

このバイクもその部類になると思いますよ。ただし、時代が早すぎるんです。

きっと、このデスペラード、今走ってもカッコいいと思います。今の流行りに近いですしね。

残念なのはSUZUKIのバイクって、このデスペラードもそうなんですけど、カスタムのしがいがないんです。デザインが完成されすぎちゃっているんですよね。自分好みにしようとするとバランスが崩れちゃうんです。

なので僕は、このバイクについてはさほどカスタムはしませんでした。マフラーは変えました。2in1のスラッシュカットマフラーにしました。ドラッガーのイメージを大切にしたかったんですね。

あとは、前回のビラーゴの時の失敗を踏まえて、リジットではなく、ショートサスペンションにしました。しかし、これも失敗。固い事固い事。リジットよりかは良かったかもしれないけど、乗り心地は悪くなりましたねぇ。それでもコーナーは綺麗に回ってくれましたよ。

SUZUKIさんの基本設計の良さですかね。それ以外はやらなかったです。やりたくてもパーツが出回っていなかったっていうのもありますけど(笑)

結構大きい車体なんですけど、街中でもきびきび走ってくれる良いバイクでした。

走りは「ならず者」ではありませんでした。

SUZUKI GrassTracker250 BIGBOY

2001年発売 20ps
定価394,000円

またしてもSUZUKIさん家のバイクです。2台続けてSUZUKI車に乗るなんて、SUZU菌に侵されてしまったのか、心配になりますが、実は当時住んでいた所のすぐ近くに、SUZUKIのバイク販売店があったのです。前を歩く度に、バイクが並んでいるわけですよ。欲しいなぁとなるわけですよ。それで買っちゃいました。

このバイクが出た頃は、YAMAHAのTW200

HONDAのFTRなんかのトラッカーと言われるバイクが、

某人気俳優さんのおかげで爆発的に売れていました。SUZUKIさんが名前もトラッカーってまんま付けちゃったGrassTrackerを2000年に出したわけです。

このGrassTrackerVOLTYと主要パーツが共通で、VOLTYとはいわゆる兄弟車の関係になりますね。

ただ、小さいのです。よく言えばコンパクトなんですけど、ちょっと迫力に欠けると言うかね。僕みたいな大柄な男性には似合わない。なもので僕は、どんなにトラッカーが流行っていてもGrassTrackerには興味が湧かなかったです。

しかし!翌年にBIGBOYが出るとなった時には、ここでもミーハー魂発揮です。

フロントフォークスイングアームを延長してタイヤも前後1インチ大きくしてGrassTrackerより一回り大きくなってちょっとした迫力も増しました。

だけど、これもSUZUKIのセンスですかねぇ。ネーミングがねぇ……。BIGBOYって……。

ハンバーグのファミレスチェーンかよっ!って思わず突っ込みたくなりますよねぇ。

まぁカワイイと言えばカワイイんですけど。SUZUKIさんはネーミングセンス、はっきり言って無いですね(大爆笑)

それはさておき、このバイクもよく出来ているんですよ。街中では本当に走りやすかったです。単気筒エンジンなんですけど、素直に回ってくれましたしね。アクセルを開ける感覚とスピードの体感が合うって言うかね。素直なエンジン特性でした。SUZUKIさん、こう言うところ優秀ですよねぇ。VOLTYもそこそこ売れてたみたいだし(特に女の子)わかる気がします。

コーナーもフロント19インチもあるから、曲がらないかなぁと思っていたら、車体が軽いんで、倒しこみやすかったですよ。

なんか、素直なエンジン特性もあって手足の一部になったみたいな、遊べるバイクでした。

乗りやすさで行ったら、歴代1番かもしれません。

もちろんこのバイクもカスタムやりましたよ。スカチューンやりました。手始めに当時定番だったスーパートラップマフラーを入れました。これだけで満足すれば良いのに、スカチューンと言えば次はエアクリーナー外しですね。その後、バッテリー外してコンデンサーに換えてスカチューンの完成です。

このバイクはキックが付いていたんで、バッテリーレス化出来たんですよ。

初めは、配線がしっかり出来ていなかったんで、何回キックしてもエンジンがかからないなんて事もあったんですが、配線をしっかりと見直して引き直したら快調に動くようになりました。

もちろん、ウインカーもメーターも小ぶりなものに変えてね。カッコよかったですよ。ロングスイングアームはやめました。走りづらくなるような気がして(笑)

ここで、問題というわけでは無いんですけど、初めからこうなるなぁとわかっていたんですが、パワーが出なくなったんですよね。エアクリーナー外せばそりゃセッティングも変わりますよね。キャブ車だったんでキャブ外してセッティング変えなきゃダメかなぁと思っていたんですけど、スーパートラップマフラーのプレートを増やす事で、しっかりとパワーが出てくれました。最終的に、8枚入れたのかな。おかげでめちゃくちゃうるさくなりました(笑)

もうね、住宅街入れません(泣)いつ整備不良切られてもしょうがないってくらいうるさかったです。パトカーとか、白バイの近くを走るときはアクセル絞ってね。なるべく音がしないように大人しく走っていました(笑)

バッテリーレスにしたおかげで、キックでエンジンをかけるのがちょっと煩わしかったですけど、慣れちゃえばどうって事なかったです。通勤とかちょっとしたプチツーリングとか本当に面白かったです。

しかし、この頃からバイクの駐禁の取り締まりが厳しくなり始めました。とてもじゃ無いけど路上駐車は無理、そのくせバイクの駐輪場は無いと、バイク受難の時代です。街中でもバイクを見かけるの事が少なくなりましたもん。

かくいう僕は、バイクの駐禁だけで、免停になりました(泣)

いつも同じ場所に停めてたんで、目をつけられましたかね。近くに駐輪場がなかったので、これはもう通勤では使えないなと思い始めた矢先に、やっちゃいました。事故です。

この時の事故は、僕は幹線道路を直進です。そしたら歩道を挟んだ駐車場から車が出てきてドンっ!です。こんなうるさいマフラーつけてるのに気がつかないのかよって正直思いましたよ。

相手のドライバーは若いサラリーマンで営業車でしたね。

僕はまた空を舞って、全身を打ちました。若い頃の事故と違ってこの時は辛かったです。骨は折れてなくて打撲だけなんですけど、夜には熱出ましたし、次の日は立てませんでした。

一応救急車に乗って近くの病院に行って診てもらったんですけど、ここの医者がいい加減で、入院して様子見るとかそんな話一切無し。打ち身と捻挫だけだから帰っていいよって(笑)

こんないい加減な治療をするんだったら、救急受け入れすんなよって怒りが込み上げました。で、これだけですか?って半分キレかかった時に、いいタイミングで看護師さんに連れて行かれて、キレる場を無くして嫌な思いをした思い出があります。

看護師さんのあのタイミングの良さを見るに、あの医師は、そういう医師なんだなと思いましたね。皆さん、なるべく信頼できる医師を見つけましょうね。幸いにも頭を打って無かったんで良かったですが、これ、頭を打ってたらと思うと怖いですよ。

話を戻します。身体はこんな調子だったんですが、バイクの方はというと、ホイール、フロントフォーク、フレームが逝ってました。見るからに線の細い軽いバイクでしたしね、まぁ、こうなるだろうなぁと予想はしていたんですけど、フレームまでとは思いませんでしたね。結構衝撃強かったんですね。そりゃ熱も出ますよ。

僕はこの時は、ジェットヘルメットを被っていたんです。ストリート系と言えば半キャップが定番なんですけど、極力、僕はスクーター以外は半キャップを被らないようにしていたんです。それが幸いして、大きな怪我がなかったのかもしれません。

修理するとなると、保険算定額を超えるって話で、路駐の取り締まりは厳しいし、直しても乗る機会減るだろうなぁと思って、残念だけどこのバイクとはここでお別れしました。廃車です。

ネーミングさえ無かったら良いバイクでした。ロングツーリングとかは向かないですけどね。だけど、バイクを操る楽しさを味わえるバイクでした。

これは今でも欲しいです。近所を回るのにちょうど良いです。

このバイク以降、しばらくバイクに乗らなくなるんですよね。と言っても2年くらいかな(笑)

HONDA FORESIGHT250(フォーサイト)

1997年発売 21ps
定価479,000円

しばらくバイクのない生活をしていたんですが、それでも身近な足が無かったんで、知り合いからぼろぼろの原付2種スクーターを貰って、細々とバイク生活をしていました(笑)

クルマも所有していたので、バイクが無くてもさほど困らなかったんですけど、やっぱり風を受ける感覚はバイクでしか味わえませんから、ちょっとした寂しさも感じていました。

時はトラッカーブームと共にビッグスクーターブームでした。一回乗ってみたいなぁって思ってたんですよ。なんか楽そうじゃないですか?そんな事を思って日々を過ごしていたら、弟から5万円でビッグスクーター買わない?という話が来まして。弟はビッグスクーターには興味が無くて、話が来た時には車種はわからなかったんですけど、僕としてはYAMAHAのマジェスティだったら良いなぁなんて思ってました。

書類も全部準備出来て、わくわくして待っていた僕の元に(いつも新しいバイクが納車される時はわくわくしますよね)弟が持ってきたそのビッグスクーターがこのフォーサイトです。

それも黄色!マジェスティを期待していた僕にはちょっと拍子抜けでした。けど、程度がすごく良くて、大事に乗って来た事がよくわかる個体でした。まぁ5万円と安いですし(マジェスティだったら中古でもかなりの額になりましたから)逆に、あまり人が乗っていない分面白いかなぁと思って(フォーサイトは本当に人気無かったと思いますよ。理由は後述しますけど)その場でお金を払って購入です。

こうやって自分の愛車になったフォーサイトですが、快適でしたねぇ。シートはゆったりと座れるし、グリップヒーターも付いてたし、風防のおかげで風の直撃も防げました(笑、さっき、風を受ける感覚が無いのが寂しいなんて書いていたのにね)

何だろうこの感覚?アメリカンバイクで比較的ゆったりと乗る事に慣れてはいましたけど、今まで乗ったどのバイクとも感覚が違いました。やっぱり車に近いのかなぁ。とにかく気楽でしたね。ただ取り回しはね。こればっかりはしょうがないですね。なんか自分の感覚とワンテンポズレる感じでした。

先程、人気が無いと書きましたけど、ビッグスクーターに乗っている人は少なからずカスタムしている人多いと思うんですが、まずフォーサイト用のカスタムパーツが無いんです。ハンドル替えるだけでも大変ですから、メーター周りから変えなきゃならないんでカスタムも難しいんです。スタイリングもね、おじさん臭いというか、マジェに比べると野暮ったいというかね。

まぁ、そんな野暮ったいフォーサイトでしたが、楽しく乗っていましたよ。楽でしたもん。まぁ、このバイクでツーリングはしませんでしたけど、都心を走り回るのは楽しかったですね。

アクセル捻れば良いんですもん。渋滞でクラッチを繋いだり切ったりしなくて良いんですもん。その分、車体がボッテリしてるので、すり抜けはちょっと苦手でしたけど(笑)

あれですり抜けをする気は起きないですね(笑)

このバイクは結構、僕の所にいましたよ。5年位いたかなぁ。

プライベートでゴタゴタがあって身辺整理と共に手放しましたけど(泣)

まぁ、またビッグスクーターに乗るか?と言われたら乗りません(大爆)

あの操縦性は僕の好みじゃ無いです。じゃあ、パワーがあったら良いのかっていうと、そうでも無いんです。友人のYAMAHAのT-Maxに乗った事があるんですが、もっと乗りづらかった。

あの車体がダメです。怖いです。フロントタイヤが見えづらいんですよね。自分の思ったようにトレース出来ないんですよ。多分、自分ではもう買わないと思います。貰えるなら話は別ですが(笑)

まだ、もうちょっとありますが次回にさせていただきます。もう少しお付き合い下さいね。
では!