12:ちょっと思い出話⑩愛車遍歴①

今回は、僕が今まで乗り継いできた愛車たちをご紹介したいと思います。

原付から大型まで、今考えるといろんなバイクに乗ってきたなぁと思います。

基本、僕はミーハーなので、その当時流行っていたバイクのスタイルもありますので、懐かしいなぁと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

YAMAHA Jog

1983年発売 4.5ps
定価99,000円

16歳になって直ぐに原付免許を取って、初めて買ったバイクです。まだ出たばっかりでした。

スクーターなんですけど、早かったですよ。と言うか、はっきり言ってじゃじゃ馬です。僕の親父は、初めて乗った時に気持ち良いくらいにひっくり返りました(大爆笑)

軽くて、ショートホイールベースと2ストのパワーが相まって、不用意にアクセルを開けると簡単にひっくり返りましたね(笑)

当時はまだ原付のヘルメット装着が義務化されていませんでした。今の自転車と同じ、努力義務って奴でした。かといって、ノーヘルブイブイ言わせていると、直ぐにお巡りさんに止められて、警告書を頂戴することになるんですけどね。

当時はバイク、スクーターブームで、数多くのスクーターやバイクがそれこそ毎月のように新型車が出るような時代です。もちろん、事故率も上がりますし、僕にとってノーヘルで原付に乗れる期間はそんなに長くなかったと記憶しています。

このJogは現在でも名前が残っているんですね。エンジンは2サイクルから4サイクルに変わっていますけど。て言うか、調べてみたら今のモデルはホンダ生産なんですね。時代だなぁ。HY戦争なんて言われていたのが懐かしいです。

しかし、タクトと一緒になるなんてなぁ(しみじみ)……。

Kawasaki GPZ400FⅡ

1984年発売 54ps
定価498,000円

愛車Jogに乗って、せっせと教習所に通って中型免許(今は普通自動二輪)を取ったのが、16歳も半年を過ぎた頃でしたかね。まだ、レーサーレプリカブームになる前ですが、新型車ラッシュが続いていました。
中型で乗れる400クラスでは、KAWASAKI1979年発売のFXで火をつけたDOHC直列4気筒を他のメーカーも追随する形で毎年のように新型車が出ていました。

YAMAHA1980年にXJ

HONDA1981年にCBX

1982年にSUZUKIがGSX-Fを発売しています。

KAWASAKIも、FXの後継として1982年にZ400GP

その翌年の1983年3月にGPZ400、そして同じ年の11月にGPZ400Fを発売しています。

そしてGPZ400Fのカウルレス(当時はネイキッドなんて言葉ないですからね)がFの発売から遅れる事3ヶ月。僕の愛車となるFⅡ1984年1月に発売となります。

怒涛の新型車ラッシュ!1年持たないモデルがあるんですよ!ほんととんでもないです。

僕が、HONDAでもYAMAHAでもSUZUKIでも無く、KAWASAKIを選んだ理由……

それは漢KAWASAKIだからです(大爆笑)

先輩が乗っていたFXがカッコ良くて憧れていたのもありますし、実は真っ赤なZ400GPが好きだったのです。ただ、僕が免許を取って買う頃にはZ400GPは新車で購入できませんでしたし、友達も乗っていたので被るのが嫌だったこともあり、GPZ400FⅡを選びました。FⅡにしたのは、単純にカウルがイヤだったからです。

このバイクとは色々な所に行きました。以前に書きましたが、泊りがけのロングツーリングにも行きました。初めての本格的なバイクの愛車と言う事もあり、いろんな事を学びました。

 

ponpoko-kintoki.hatenablog.com

一通りカスタムもしました。定番の集合マフラー、これはSP忠夫のマフラーをチョイスしました。あとは、セパハン、バックステップですね。

高校生にしては、カスタムパーツを買うのも一苦労でした。バイトで稼いだお金は、バイク関連で羽が生えて飛んでいきました。よく頑張った。酒屋の配達で時給750円(涙)

けど、楽しかったなぁ。SP忠夫の集合マフラーが良い音してたんですよね。サイレンサーがラッパみたいでちょっと個性的でした。ヨシムラショート菅ほど短くは無いんですけど、ちょっと短めでね。カッコ良かったです。この音は今でも忘れられないです。

やっぱりKAWASAKIは空冷4発ですよ。ブレーキも、握るとカチッって感触で、好きでした。

だけど事故って修理した時にこのブレーキタッチは無くなっちゃいました。ブレーキ関連一式変えちゃったんで、仕方が無かったですね。残念でした。

面白い話があります。このバイクで、女の子と横浜に行ったんですが、途中で白バイに止められたんですよ。当時はカスタムに対してめちゃくちゃうるさかったんです。集合管つけているだけで、整備不良切られちゃいます。その上、僕のはセパハン、バックステップの3点セットです。ヤバいなぁって思いました。女の子乗せてるのに勘弁してよって感じです。

白バイのお巡りさんは僕のバイクを見て、改造してるなと一言。その後、こんなバイクで走ってると危ないから帰りなさいでした。

これは改造してるから?と思いましたら実は違いました。ここらのやんちゃな奴らに目を付けられるから危ないよとの事でした。

マジか?そんなにアブナイの?にわかには信じられないですよね。

僕は決して真面目と言うわけではありませんが、やんちゃなチームに入っているわけでもありませんでしたし(友人はたくさんいましたけど)、一応善良?な高校生です(大爆)

けどお巡りさんは女の子乗せて、そんな音立てて走ってたら襲われるよと真顔で言います。キップは切られませんでしたけど、結局都内へ帰ることにしました。女の子は激オコでしたけどね(笑)まぁ、仕方がないです。女の子を危ない目に遭わせるわけには行きませんから。これは横浜辺りの人に聞いてみたいですね。当時、そんなにアブなかったの?って(笑)

結局、その後セパハンはやめたんですよね。前傾姿勢が辛かったと言うのもありますし、結構幅広いんですよね。すり抜けをするのに辛かったんで、ノーマルに戻して、すり抜けがしやすいようにちょっと絞り気味にしました。目線が上の方がすり抜けはしやすいですね。

バックステップはそのままです。ノーマルだとどっかりと座るようで、ちょっとポジションがしっくり来なかったんです。

この仕様でロングツーリングに出かけて、事故って修理をするのと同時に、丸目ライトに変えて、オイルクーラーをつけて、アンダーカウルをつけて、最終仕様になりました。

このバイクとは長い付き合いになりましたね。周りはレーサーレプリカが流行っている時代でも、このバイクが好きでした。今でも欲しいバイクです。

僕に取っては初恋の女の子っていう感覚ですかね。それともいろんな事を教えてくれた年上のお姉さんかな(笑)

忘れられないバイクです。中古価格を見ると、130万超えですか……。高いなぁ。

YAMAHA XV400ビラーゴ

1987年発売 40ps
定価519,000円

YAMAHAアメリカンバイクですね。このビラーゴってドラッグスターの前身に当たるバイクです。

これは就職してしばらくしてから上野のバイク街で衝動買いに近い感じで買ったものです。

GPZは、この時には弟が乗っていました。

と言うのも、僕自身、就職をしてからしばらくは乗っていたのですが、仕事が映像業界なので、まぁ忙しいわけですよ。バイクに乗る暇もないくらい。それで、しばらく乗れなくて車検も切れてしまい放っておいたのですが、弟が車検を通す代わりにくれと言うので、譲りました。弟に譲ってからも結構大事にしててくれたんじゃないですかね。なんだかんだと10年くらいは走っていたと思います。

話はビラーゴに戻ります。弟にGPZを譲って、しばらくバイク無しの生活だったんですが、仕事も慣れてきて、むくむくとバイク熱が復活しました。

バイク無しと言いましても弟が乗っていましたんで(僕の弟は複数のバイクを所有するタイプだったんです)たまに借りて遊んでいたりしました。弟が上野のバイク街にパーツを買いに行くんで車を出してくれと言うので、僕も一緒に行ったんですよ。

当時の上野には昭和通り沿いにバイク用品店のコーリンを中心に沢山のバイク屋さんが集まっていました。言ってみれば、秋葉原ラジオ会館のバイク版って言う感じですかね。パーツ屋さんやら用品店やら中古販売店やら、とにかくバイクに関わるものはなんでも揃うと言うくらいたくさんのお店が集まっていたんですよね。バイクブームもあって週末には凄い台数が集まっていました。

そこで、色々とお店を覗いていて、そろそろ自分のバイクが欲しいなぁなんて思っていたら、ビラーゴがいたんですよ。

当時、HONDAのスティーを筆頭にアメリカンバイク、バイカーズが流行っていたんですよね。

そう!ここで出ました僕のミーハー魂!

何気に見つけたビラーゴに釘付けです。なぜここでティーにしなかったかと言うと、流行りには乗っかるけど、人と同じものはイヤと言う面倒臭い性格が出ています(笑)

で、中古なんで試乗させてもらったんですが、これが良く走る。細身のスタイリングティーと違ってカッコ良かったし、ハンドリングも良かったんですよね。よく曲がってくれました。

もう即決!すぐに買いました。30万くらいだったかな。

僕が買ったのは1型で、あれ、ダミータンクなんですよ。本当のタンクはシート下だったかな。

ガソリンは8.6リットルしか入りませんでした。GPZが18リットル入るんで、少ないなぁなんて思いましたけど、スタイリングが良かったんでね。しょうがないですね。

エンジンはV型2気筒アメリカンでは定番なんですが、当時は日本車ではティードとビラーゴしか無かった。それもビラーゴの方が先にV型2気筒エンジンを出していました。

他のアメリカンバイク並列2気筒だったり、4気筒だったり。

変わり種としてはSUZUKIのサベージなんてバイクは単気筒でした。

僕は、当時アメリカンの事なんてわかりませんから、V型2気筒でもなんでも気にしていないと言うのが正直なところなんですけど、やっぱりアメリカンにはハーレーに代表される空冷のV型2気筒が美しいですね。

当時も直感的にそう思ったのかもしれません。空冷フィンが美しいエンジンでした。

スポークホイールでしたし、美しいエンジンにスポークホールがよく合いました。今でもこのスタイリングは好きです。YAMAHAって美しいデザインのバイク多いですよね。

乗り心地はと言うと、さすが日本車ですね、とてもスムースにエンジンは回りましたよ。

V型2気筒のドコドコ感なんて全く無かったですね。

これもハーレーに乗ってから気が付いたんですが、日本車とハーレーでは全く乗り味が違う。もちろん、ハーレーと比べちゃうとかわいそうなんですが、排気量も違いますし。

だけどねぇ、今考えるとスムースすぎてつまらないエンジンです。誤解しないでくださいね。ハーレーに乗った今だから言える事です。それにエンジンの乗り味なんて人それぞれ感じ方が違いますからね。ましてや当時はエンジンの味なんてわかりません。逆に良く回るなぁって感心していたくらいですから。きっとメーカーさんもそう言うところを目指したんでしょうね。

このバイクはカスタムしましたよ。しまくりました。このバイクは美しいなんて言っているのにね(笑)

ビラーゴの特徴である繊細な細さを崩さないように、細く、低く、長くを目指してカスタムを始めました。

マフラーは焼けると綺麗な色が出るステンレスのドラッグパイプマフラー

吸気系はエアクリーナーを毒キノコに変えたかったんですけど、これは加工をしなければ難しいって言うんで諦めました。ノーマルでエアクリーナーらしき物が出ていますけど、あれもダミーです(笑)ヒューズボックスと小物入れです(大爆)

ハンドルハンドルポストを変えてドラッグバーハンドル

タンクもダミータンクなんで、ハーレー風のスポーツスタータンクに変えました。

それと、低くがコンセプトですから、リジットサスペンションにしました。でもこれ、正直言って大失敗でした。乗り心地最悪(泣)

そりゃそうですよね。サスペンションじゃなくて固定ですもん。突き上げがもろにお腹と腰に来て長時間乗れなくなりました。その上、シートも薄いコブラシートですよ。身体壊しますって(大爆)気持ち悪くなりましたもん。あと、リジットにした弊害としては振動や突き上げをサスペンションで吸収しない分、ホイールのバランスが狂いました。スポークですからね、全部調整してもらいましたよ。

ここらでやめておけば良いのに、極め付けはトリプルツリーで長くです。車高はますます低くなりました。もう、ノーマルの頃のキビキビしたコーナリングなんて見る影もない(笑)車検も考えてない(笑)勢いでやっちゃいました。

ここまでやれたのも僕ら兄弟がバイクが好きで、工具が沢山あったと言うのが大きかったですね。変な言い方をすると、プラモデルを作る感覚に近かったかもしれません。弟を含めたバイク仲間で集まって、あーだこうだとカスタムしてました。なので、工賃は掛からなかったから、安くできましたよ。

理想の形に近いものが出来たのは良いのですが、癖だらけのバイクになりました(笑)

トリプルツリーのおかげで、めちゃくちゃ重いフロント。もちろん、フロントもサスペンションなんて機能しているかわかりません。リアは固定でこれまた容赦なく突き上げてくるし。これは雨の日は危なくて走れませんでしたね。

最終的には、パワーが出なくなっちゃいました。原因がよくわからないんですけどね。80km以上出ない。トルクも無い。一応、2気筒共生きてたんですけどね。振動で何処か不具合が出たんでしょうかね。キャブなんですけど、タンク位置の関係で燃料ポンプだったんで、それの不具合かななんて思ってたんですけどね。

ほんとやりすぎました。バイクは走ってなんぼですよ(泣)

結局このバイクは潰れました(泣)

低くしすぎたので、段差を超えた時に、エンジン下が割れて、オイルがドバーっと流れておしまいです。なので、なぜパワーが出なくなったのかの原因を突き止める前にご臨終となってしまいました(大泣)

本当に、今考えてもやりすぎたなぁと思います。かわいそうな事したなぁと思います。

このビラーゴとは、どこかへ行ったと言う思い出は、残念ながら無いでんですよ。

思いっきり走らせてやれなかったもんなぁ。

僕の所に1年もいなかったかもしれないですね。少し切ない思い出があるバイクです


まだまだ続くのですが、これ以上書くと、めちゃ長くなってしまうので、続きは次回に回したいと思います。このペースだと何回くらい続くかなぁ。まだ3台だもんなぁ。
それでは!