14:ちょっと思い出話⑫愛車遍歴③

今回で愛車遍歴3回目です。長々とお付き合いありがとうございます。

 

Harley-Davidson XL1200X Forty-Eight

2011年発売 馬力は公表されていません。
定価1450,000円

このバイクは今の所、僕の最後の愛車です。

残念ながら、例の感染症のおかげで、仕事が激減して売らざるをえなくなりまして、泣く泣く手放したバイクです(泣)
僕が持っていたのは、2018年発売の115th anniversaryモデルです。限定カラーのレジェンドブルーデニムカラーにシリアルナンバーが書かれていました。


もう、メチャクチャカッコ良かったです。

1200ccもある空冷式Evolotionエンジンなんですが、それこそ僕の理想とした低く長いスタイリング。小降りのタンク。フロントタイヤは130/90B16 73H。リヤタイヤは150/80B 77Hのぶっといタイヤ。

どこから見てもカッコいい!

Forty-Eightの特徴のこの小さいピーナツタンク。7.9リットルしか入りません。

これは1948年発売の125cc単気筒モデルのS-125が搭載していた物を復活させた物です。なのでForty-Eight(48)という名前なんですね。

出会い

そもそも、このバイクとの出会いは、東京錦糸町と亀戸の間にある国道14号沿いにあるハーレーのディーラーさんにふらっと立ち寄った事がきっかけです。

いつもここを通る度に、店頭にハーレーが並んでいて、興味があったんですよね。それで店に入ってみたら、見つけちゃったんですよ、この子を。もうね、一目惚れですね。運命の出会いです(笑)このタンクの色が艶消しでカッコ良くてね。僕はブルー系の色が好きなんで、それも刺さりましたね。逆に、同じForty-Eightでも、他のカラーを見ていたら買わなかったかもしれません。それくらいこのカラーに惚れ込みました。他にもBREAK OUTにも興味があったんですけど、BREAK OUT115th anniversaryモデルが店頭に無かったんです。入荷も未定との事でもありましたのでForty-Eightに決めました。やっぱり一目惚れには勝てませんでした。

このディーラーの店員さん達も良い人が多くてね。色々話しているうちに、このディーラーさんだと安心出来るなと思って、何回か通って購入しました。僕にとって初めての外国車でもありますし、キャブでは無くなっていたので、自分で手を入れるのは難しいなと思ってたんですよね。

工具もアメ車なんでインチ工具を揃えなきゃいけないですしね。それなら信頼できるディーラーさんに任せた方が良いと思ったんです。一応ディーラーさんのURL載せておきますね。このお店は社長も店長も皆いい人ですよ。良かったら寄ってみて下さい。みんな元気にしてるかなぁ。

www.h-d-kameido.com

乗ってみたら……

特徴的なスタイリングなんですけど、走りはと言うと、はっきり言ってノーマルだと拍子抜けです。日本向けはパワーを抑えているみたいなんですよね。ヨーロッパ仕様が一番パワーが出ているみたいです。同じノーマルのマフラーでもヨーロッパ仕様のマフラーをつけるってカスタムもありましたから、日本では音量規制のこともあってマフラーでパワーを抑えているんでしょうね。納車されて喜んで乗っても、あれ?こんな物?って思いましたもん。慣らしなんで、そんなに回せなかったんですけど、それにしてもって思いました。

ポジションは、こんなに低くてハンドルが低いのに、フォワードコントロール

これも慣れないとちょっと苦しいかな。中年の僕はお腹も出始めていたんで(笑)

だけど、慣れちゃうと妙にしっくりくるポジションでした。

ミラーも下に付いていますけど、これも慣れですね。ちょっと首を動かす動作が大きくなりましたけどね。本当は上に付いていた方が見やすいんでしょうけど、まぁ、カッコいいからこれで良いんです。

それと元々がシングルシートで、オプションのリアシートを購入時に付けないと、書類上1名乗車になっちゃうんで、リアシートを付けたんですけど、僕のリアシートは荷物しか載っけてません(笑)始めからあまりタンデムをしようとは思ってなかったです。

ウインカースイッチは日本車と違って右、左両方に付いていました。

ちょっと困ったのが、クラッチレバーとブレーキレバー。やっぱり外国人のサイズに合わせているんでしょう。結構遠いんです。ウインカースイッチも同じように遠くて、これは別売りのスイッチカバーがあったんでそれを付けて解決したんですけど、クラッチレバーとブレーキレバーはそうもいかなくて、結構握力が必要でしたね。ツーリングの帰りなんて左手が痛くなりましたもん(笑)

コーナリングは、結構良い感じに曲がってくれるんですよ。でも、天気が良い時の話です。

タイヤがね、こんなに太いのに滑るんですよ。晴れて路面温度がある程度上がっていたら、タイヤが食い付いてくれるのがわかるんで安心して倒しこめるんですが、晴れてても冬の寒い日はダメでした。乗って解ります。固いな、食い付いてないなって。すごく不安定に感じました。

雨の日もダメ。怖くて倒し込めないです。トルクが太いので、コーナー立ち上がりにちょっと雑なアクセルの開け方をしたら、ズルってくるんですよ。これは怖いですよ。

晴れて暖かい日は、本当に気持ちよく曲がってくれるんですけどね。

バイクが低くて長いからでしょうけど、16インチタイヤなのに、フロントが切れ込まないんですよね。逆にフロントに頼ると気持ちよく曲がれないです。なもんで気持ち的にトルクを使ってリアから曲がる感じで走ると気持ち良く行きます。この乗り方に気がついたら、峠でもどこでも来い!って感じで本当に走るのが楽しかったです。

カスタム

慣らしが進むのと同時に、Forty-Eightにも慣れて来まして、やっぱり思ったようなパワーが出ていないのが物足りなくなって来たんですよ。こうなったら、カスタムしか無いって思いまして、ディーラーカスタム担当と色々と相談をしまして、マフラー交換エアクリーナーを毒キノコに替えることにしました。それと吸排気を替えたんでコンピューターのセッティングを慣らし明けにやる事にしました。結構な値段かかりましたけど、ここではあえて言わないでおきます。

スタイリングで言えば、ウインカーとブレーキランプが一体式で大きかったんで、小さいウインカーに替えて、ブレーキランプをリアフェンダーの隙間に埋め込みました。

このブレーキランプなんですけど、フェンダーとの隙間に入れるってナンバーの位置の関係上難しいんですよ。だから、ハーレーって横出しナンバーが多いですよね?横出しにしちゃうと、すり抜けの時に気を使うんで僕は嫌だったんです。で、カスタム担当の人が一生懸命探して、フェンダーとナンバーが収まるステーを探してくれて、それにしました。

あとはシーシーバーですね。これがあると荷物を乗せるのに便利だったんです。

これが第1次カスタムです(笑)慣らしが終わってから2週間の入院です。

水冷と空冷

その間、いわゆる750ハーレー、ストリート750を台車として出して貰ったんですけど、これ、水冷エンジンなんですよね。

率直な感想として、つまらなかったです。

ハーレーって、実は僕は若い頃は興味無かったんですよ。ただデカいだけだろみたいな感じでね。重いし、キビキビ走ってくれないと思っていたのです。

でも弟がSportsStar 883Rに乗っていた時に少し乗せてもらって、ハーレーって早いんじゃんって思い始めたんです。

Vツインエンジンの鼓動もお腹に来て、面白いかもって。

だけど、スタイリングが僕はダメだったな。SportsStar好きにはあのダートトラッカーみたいなスタイリングオレンジのタンクがカッコいいってなるんでしょうけど、当時の僕は魅力的に写らなかったんです。もちろん、今は違いますよ。今はカッコいいと思います。好みって変わるんですねぇ(笑)

とにかく一回空冷ハーレーに乗っちゃったら、ハーレーにはいつか乗ってみたいなぁなんて思うようになっていました。それだけあの空冷Vツインエンジンは魅力的だったんですよね。

で、代車の750は水冷でしょ?こんなに性格変わる物?って思いました。

確かにオーバーヒートを気にしないで良いし、乗りやすいんでしょうけど(実際、このバイクで教習する教習所もありましたから)大人しすぎるんですよ。

空冷エンジンは、お腹にくる振動というか鼓動が、バイクを生き物に変えるんです。これ、気取った言い回しじゃ無いですよ。本当にそう感じるんです。だから一緒に走るのが楽しいんです。本当に相棒と言えるんです。

他にも色々と試乗させて貰いました。それこそバカでっかいクルーザーから2年しか発売されていないFXDRも。やっぱりどのモデルも、鼓動は感じました。水冷だけでしたね感じなかったのは。だから、SportsStarシリーズが水冷化された時はどうなんだろうなぁって思いました。あの魅力的な鼓動が無くなるのは嫌だなぁって。

これも時代の流れなんで仕方がない事ですけど、ハーレーには最後の最後まで、あの美しい空冷フィンのVツインエンジンを出し続けて貰いたかったです。今はSportsStarシリーズだけが水冷化されていますけど、今後他のモデルもそうなっていく運命なんでしょうね。寂しいですね

色々とインプレッションを読んでいると、水冷エンジンも良いと書いてあるんですけどね。こればっかりは乗り手のフィーリングですから乗ってみなくちゃわからないですね。

愛車が帰ってきた

愛車が退院するまでの2週間、僕にとっては本当に長かったです。早くディーラーから連絡来ないかなってずっと思ってました。

それでとうとう来ました。出来たよって連絡。もうすぐに取りに行きましたね。2週間ぶりの愛車がどう変わっているのか、凄くワクワクしました。これは、今までに無かった感覚です。今までの愛車はカスタムすると言っても自分でやっていましたし、まぁ、パーツを買ってきて、取り付ければすぐに結果が見れたわけですからね。ショップに預けるのは初めてだったので、これは新車が納車されるのとは違う感覚で、待ち遠しかったですね。

ショップの前に愛車が出ていました。もうそれを見つけた途端、めっちゃ男前になったなぁ、もう最高!本当に嬉しかったです。

このカスタムの時についでにドルバックもつけようと思って、気に入ったドルバックとステーを持ち込んでつけてもらっていたんですが、それも似合う!僕の見立てどおりでした!ドルバックって黒い物が多いと思うんですが、僕はあえてブラウン、それもダークブラウンを探しました。艶消しブルーのタンクに似合うと思ったんですよね。そしたらドンピシャです!良い感じの差し色になってめちゃカッコ良くなりました。

それと小さいウインカーシーシーバーが思った以上の効果がありました。シーシーバーは車体を長く見える効果が生まれましたし、ウインカーは、ノーマルの野暮ったさがなくなりました。

毒キノコは禍々しい感じです(笑)

マフラーは、僕はあえてノーマルのマフラーガードが似合う物をチョイスしました。ノーマルのマフラーガード好きだったんです。なので、外見上は、手前味噌ですがノーマルのカッコ良さからさらに洗練された感じになりました。

あとは、走りです。とりあえずキーをもらってセルを回したら、おおっ!めちゃ良い音!アイドリングもハーレー独特の3拍子!

実はこれは相当苦労したみたいです。アイドリングギリまで下げないとこのリズムが出ないらしくて、そのアイドリング調整用のパーツも2018年から売ってない状態だったらしいです。これも、方々を探してもらって、理想のアイドリングのリズムが出来ました。

いよいよヘルメットを被って、テスト走行です。

おおっ!走り出しから違う!全然パワーが出てる!トルクも全然太くなってる!愛車が前に出よう前に出ようって感じで走ってくれるんです。これはノーマルとは別物ですよ。高いお金をかけてカスタムして良かったです。

ショップの近所を回って、ショップに帰って、店員さんと色々話しました。これからのカスタムの方向性を(笑)まだまだカスタムしたいところありましたから(笑)

そんな事考えながらも、現状、これで大満足でした。ショップの帰り道、寄り道しまくりでしたもん。走るのが楽しくて楽しくて、バイクに乗ってこんなにワクワクしたの久しぶりでしたね。

ツーリング

第1次カスタムが終わってから、コイツとはいろんな所に行きましたよ。僕は魚が好きなんで、美味しい魚を食べに千葉の内房から館山あたりまで行ったり、箱根に行ったり、秩父に行ったりね。

ほとんど日帰りで、ETCをつけていましたので、高速道路を使って往復250kmから300km位を目処にしていました。ちょうどForty-Eightのタンク満タン2回分くらいですね。

同じ所に行くにも色々なルートで行ったりして、本当に面白かったなぁ。僕のYouTubeチャンネルに、Forty-Eightとのツーリング動画がありますので良かったら見てください。

www.youtube.com

1年ほど乗っても、気にしていたトラブルも無かったです。

夏のオーバーヒートはちょっと気になりましたけど、真夏でもちょっとたれてるなぁくらいでしたかね。でも大渋滞にハマったらわからないですよ。なんせエンジン、めちゃ暑いですもん。風受けて気持ち良いなんてとても言えない(笑)信号で止まる度にもわ〜って熱気がモロに来ます。これはびっくりしました。

この後、1年点検と同時に第2次カスタムをするんですが、これ以降の話は次回に回させていただきます。まだまだ長くなりそうなので。またお付き合い下さいね。
それでは!