5:ちょっと思い出話② 初めてのロングツーリング①

こんにちわ。今回は、僕の初めてのロングツーリングに行った時のお話をしたいと思います。

 

ー初めにー

高校生の時に免許を取ってから、僕のバイクライフが始まったわけですが、いろんな所にツーリングに行きました。
湘南箱根奥多摩ツーリングスポットと言われる場所には、大体行ったんじゃないかなぁ。と言っても日帰りばっかりでしたけど。

元々、放浪癖があるみたいで、バイクなんて足が出来てからは、思い立ったらちょっとという感じで、色々と行きました。それこそ、何も準備もしなくて、海が見たいから江ノ島行こう!みたいなノリで、学校をサボって行ってましたねぇ(とても威張って言える話ではないですね)

そんな僕が、学校を卒業して、大学浪人して、当時の彼女にもフラれて、自分の進路に迷っていた頃に、当時の仲良かった友人が四国に引っ越してしまい、その友人に会いに行こう!って思い立ったのが、初のロングツーリングのきっかけでした。(ここでも思い付きで行動していますが(笑))
結論から言うと、いろんな出来事がありましたが、人生観が変わりました。この時の経験がきっかけで、僕が変わったのがわかりました。バイクから離れられなくなったきっかけでもありますね。

思い付き

先ほど、思い付きと書きましたが、何日もかけてのツーリングとなりますと、僕でも、それなりに準備が必要なわけですよ。それなりに社会との接点もありましたから、バイト先との休暇の交渉だったり、ルートの確認だったり(当時はナビなんて便利なものありませんからね。ある程度地図の事前確認しておかないと、道に迷っちゃいますから。実はそれも面白いんですけどね。一応、念の為です)
着替えとか、レインウエア防水バッグなど必要な物の買い出しだったりと、それなりに準備をしていました。バイトに影響が少ないGW期間中の日程を考えていた為に、準備期間は2週間くらいでしたかね。

まぁ、自分なりに色々と想定して準備したのですよ。それがね、想定通りに進まないのが面白い所ですよね。

出発だけど…雨

さて、自分なりの準備も万端で、あとは出発するだけとなりましたが、前日から雨が降り出してるんですよ。今みたいに天気予報もピンポイントでわかりませんし、当時は携帯さえありませんから、テレビの天気予報でしか情報が入らないわけですよね。出発の日は、朝も早くから出るので、明日は晴れますようにと、遠足前の小学生のような気持ちで、前日は寝たのですが…

見事に、朝から雨でした。悩みましたよ。雨の中出発するか、一日延期するか。けど、バイトが休める日程も決まってますし、日程を詰めて無理をするのも、逆に危険だと判断して、出発することにしました。

出発は、朝の4時です。雨のせいもあるんでしょうけど、まだ暗い中、バイクに荷物を積んで、防水処理して、僕はレインウエアを着込んで出発しました。

今回のツーリングは、有料道路は使わないと言う縛りを付けていましたので、国道1号をひたすら西へと言うルートです

一応、タンクバックに地図を入れて、ルートを確認しながら走っているのですが、まぁ、雨だし、地図を確認しながらなんて無理ですよ。余裕なんて全くありません。走って15分で後悔しました(笑)

それでもね、標識見たりして、何とか走っていたんですけど、小一時間も走ると、いつの間にか横浜新道なんですよ。

あれ?ちょっと待って?横浜新道?えっ?有料道路じゃん。ヤバい、有料道路なんて走ったことない…。

湘南にツーリングに行く時は、国道15号を使っていたので、国道1号は慣れていなかったんですね。国道1号と15号は横浜まで並行していて、僕的には15号の方が使いやすかったんです

初めての有料道路

知らないうちに横浜新道に入ってしまい、料金所が見えてきました。もうパニックですよ。

えっ?料金?いくら?小銭は?

もちろん、ETCなんてありませんし、一応、タンクバック備え付けの小銭入れには、小銭を用意していたんですけど、雨なんでね、グローブは濡れてぐちゃぐちゃだから、脱ぐだけで大変だし、領収書をもらっても、すぐにポケットに入れられないし。こんなんだから、見事に料金所で小銭をぶちまけました(笑)

余計にパニックですよ。僕の後ろには、僕を待っている車がどんどん来ますしね。ほんとに涙目、泣きたくなりました。何とかお金を支払って、料金所のゲートを越えて、すぐに脇にバイクを停めて、領収書だとか、小銭を整理したんですけど、もうこの時には、自分が決めた縛りを破ったなんて気持ちはなくて、もう、無事に目的地に着くことだけを考えていました(ここで、どう言うわけか引き返そうなんて考えなかったんですよね)

この料金所事件、帰宅してから雑誌なんかで(何度も言いますが、当時はネットも無ければ携帯も無い。情報は雑誌かテレビでした)いろんな人の体験談を読んだんですけど、ゲートの手前で端に停めて、歩いて料金を支払い、それでゲートを通過するなんて言う風に、ツーリング慣れしている人はしていたみたいですね。僕も、このツーリングの後から、そのやり方をするようにしました(笑)

まぁ、そんなこんなで初めての有料道路ですよ。スピード出せますよ。けど、雨です。制限速度ギリで、大人しく一番左側の車線を走っていました(笑)

もう、夜も明けていましたけど、天気が悪いんでね、全く夜が明けたなんて感動なかったですね(笑)頭の中は、早く雨止んでくれしか無かったですね
新道も終点まで来て、見慣れた地名がある標識もチラホラと見えてきたんですけど、その時の僕には余裕なんてあるわけもなく海沿いを走るなんて気持ちも無かったですね。

箱根の山は天下の険

新道を降りてから、ひたすら神奈川を走って、小田原を越えて、箱根の山です。当時は箱根新道(国道1号のバイパス)は料金が掛かりましたから、旧道を上がって行きます。普段でしたら、結構ブイブイ言わせて上がっていくんですよ。けど、今回は荷物は積んでるわ、雨だわ、レインウエア着てるわで、ブイブイ言わせられるわけもなく、安全運転で上がって行きました(笑)

箱根って雨が降ったりすると、結構な確率でガスったりするんですが、この時は幸いにもガスったりしませんでした。
予定ではね、芦ノ湖見たり、大涌谷黒玉子食べたりとあったんですが、全くそんな事をする余裕も無く、ただひたすら、上がって行きました。箱根ターンパイクの終点の大観山のレストランで休憩しようと、とりあえずそこを目指していたんですけど、せっかく着いても、綺麗な景色なんて見れるわけも無く、びしょ濡れなんで、レストランに入るのもちょっと躊躇してしまい、缶コーヒーとタバコだけと言う、短い休憩を取るだけで降り始めました。

降りは、登る時よりも安全運転でしたよ。転ばないようにとね。雨の中のダウンヒルですもん。ただでさえ、ダウンヒルの方が怖いですから。幸いにも車通りが無かったので、何とか無事に箱根の山を越えました。今思うと無茶な事してますよねぇ。ほんと、なんで出来たんだろうって思いますよ。若さゆえの無鉄砲さですかね。怖い思いもしてますし、辛いんですけど、先に進む楽しさの方が勝っていたんでしょうね。途中でやめるっていう手段は無かったですもんね。

今回はこれくらいにしておきたいと思います。この後も色々事件がありました。なんせ、人生観変えてしまう出来事ですから(笑)


また、次回!では!