4-1:動画編集でよく使われる用語①【動画編集初心者向け】
今回は、よく使われる映像に関する用語をまとめて行きます。
実際によく使う物、知識で必要な物と厳選しておりますので、是非覚えて下さい。
今後の記事で、この中に無い専門用語が出てくるかもしれませんが、それについてはその都度、説明できればと思っております。
ー映像規格に関する用語ー
映像には、様々な規格があります。耳慣れない用語が出てきても、何が何やらわからないですよね。ここでは、その基本的な規格に関する用語と意味を説明します。
アイウエオ順です。
アスペクト比
画面の縦、横サイズの比率の事を言います。
作業を進めるにあたって、このアスペクト比は非常に重要となりますので覚えておいて下さい。
スタンダード
縦:横比4:3のアスペクト比です。アナログ放送時代の標準的な比率です。
ワイド
縦:横比16:9のアスペクト比です。地上デジタル放送(ハイビジョン化)から標準になりました。現在、ほとんどのメディアでの標準です。
エンコード
信号やデータを変換する事。元の映像データを違うコーデックのデータに変換する事。
解像度
画質と捉えて問題ないと思います。解像度が高ければ高い程、鮮明な画像となります。
ただし、その分データ容量も増えます。
SD:640×480(アスペクト比4:3)アナログ放送
HD:1280×720(アスペクト比16:9)
フルHD:1920×1080(アスペクト比16:9)デジタルハイビジョン放送
スマートフォン横向き
HD:1280×720、フルHD:1920×1080、2K:2560×1440など(アスペクト比16:9)
スマートフォン縦向き
HD:720×1280、フルHD:1080×1920、2K:1440×2560など(アスペクト比9:16)
2K:2560×1440(アスペクト比16:9)
4K:3840×2160(アスペクト比16:9)
8K:7680×4320(アスペクト比16:9)
拡張子
ファイル形式を識別するためのファイル名の末尾に付けられる文字列
ファイル名.拡張子となります。
主に使われる拡張子
ー画像系
.JPG(ジェイペグ):静止画の圧縮形式。一般的には、写真によく使われます。背景を透過したい画像には使えません。サイズを変更したり、上書き保存をするだけでも画質が劣化します。
.PNG(ピング):JPGと違い、背景透過が可能な為、イラストやロゴマーク、アイコン等によく使われます。
.GIF(ジフ):GIFアニメを筆頭に動画表示をする際によく使われます。容量が小さく済むために使い勝手は良いです。ただし、色数が多い画像には不向きです。
ーオーディオ系
.mp3(エムピースリー):mp3プレイヤーなどで最も普及している音楽や音響データに使われる圧縮形式です。
.wav(ワブ):基本的には、無圧縮の音声ファイル。Windows標準。
.AIFF:無圧縮の音声ファイル。Apple標準。
ー映像系
.mov(モブ):Appleが開発した動画ファイル形式。一般的に品質が高くサイズが大きい。
.mp4(エムピーフォー):国際標準の動画ファイル形式。.movに比べて汎用性は高いが、圧縮率が.movより高い為、サイズが小さい。
.avi(エーブイアイ):windowsでの標準動画形式。
.wmv(ダブリュエムブイ):Windowsユーザーにはお馴染みの動画ファイル形式。
コーデック
動画データと音声データを圧縮、変換、復元するプログラム。
書き出した動画のコーデックに対応したプログラムがインストールされていないと、動画の再生は出来ません。
コーデックには様々な種類があります。メディアによって推奨するコーデックが違いますので、注意が必要です。
フレームレート
1秒間に何枚の画像で作られているかを表す単位です。
fps(frames per secondの略です)で表示されます。
30fps:1秒間に30枚の画像であるという意味。
枚数が多ければ多いほど、滑らかな画像となりますが、その分データ量も増えます。
一般的に使われているフレームレート
24fps(23.98fps):映画
25fps:ヨーロッパなどのテレビ方式。PAL方式。
30fps(29.97fps):日本、アメリカなどのテレビ方式。NTSC方式。
50fps:ヨーロッパなどのテレビ方式。PAL方式。25fpsより滑らかな動きとなります。
60fps(59.54fps):日本、アメリカなどのテレビ方式。NTSC方式。30fpsより滑らかな動きとなります。
以前は、カッコ内の数字で言うことが多かったですが、最近はキリの良い数字で言う事の方が多いみたいですね。
ただ、プロの現場(テレビ放送)ですと、カッコ内の数字で明記しなければなりません。
ビットレート
1秒間の動画が何ビットで作成されているかを表しており、特定の時間内で使われているデータ量の事です。
bps(bits per secondの略です)で表示されます。
数値が高い程、高画質となりますが、パソコンのスペックが低いと処理されないことがあります。
次回に続きます。