6:ちょっと思い出話③初めてのロングツーリング②

こんにちわ!前回の続きから行きたいと思います。無事、箱根の山を降りましたが、まだまだ雨は止んでいません。

 

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静岡は長い

箱根を越えて三島に入り静岡県です。山を降りたら、比較的平坦な道が続きますので、淡々と走り続けました。

本当はね、沼津でお魚食べたいとか、富士山見ながら走りたいなって思ったりしましたよ。

だけど、ですもん。海が見えても雨ですもん。もう淡々と走るしか無いですよね。

僕の当時の愛車はKawasakiGPZ400FⅡで、タンク容量は確か、18リットルでした。結構走るんですよね。なので、あんまり飛ばしていませんでしたし、燃費は良い感じだったんじゃ無いですかね。リッター18Kmくらいは走ったと思いますよ。大体メーター読みで、300km走ったくらいで給油してました。300kmというと、東京から浜松近辺まで行っちゃいますね。

だから、給油も無く、途中のドライブイン軽く休憩を挟みながら走り続けました。当時はね、道の駅なんてありませんから。コンビニもありません。途中で休憩を取るのは道端の自動販売の前か、ドライブインしか無いんですよ。まぁ、過酷ですよね。高速道路だと、SAPAがありますけどね。なんせ下道ですからね。

今の年齢だと、まずこんな無茶な計画は立てません(笑)見たい所や食べたい物沢山ありますもん。寄り道だらけで、なかなか目的地に着かないと思います(笑)

当時は、何も知らない若造ですから、田子ノ浦のシラスなんて知りませんしね。三保の松原の絶景も知りません。

ましてや、です。途中の寄り道なんて考えもしなかったです。今思うともったいなかったなぁと思いますけどね。晴れてたら、また違ったとは思うんですけどね。清水の手前の薩埵峠下を走った時は、ちょっと感動したかな。僕らの時代には教科書にも載っていたんですけど、新幹線と東名高速国道1号が富士山背景に交差する所なんですけど、薩埵峠から見るこの場所は、絶景と言われていますよね。

普通に、国道1号をひた走りしてる時は、そんな絶景なんか見れませんけど、なんとなく、あの教科書の場所だ!ってわかるんですよね。それで、感動しました。

本当だったら、清水を越えて、国道149に入れば、三保の松原。そこから国道150を走れば、ずっと海沿いです。家康公をお祀りしている久能山東照宮もありますし、日本平もあります。今だったら絶対行くなぁ。いや、実は行ってるんですけどね。ただ、バイクでは無くって家族旅行で車でなんですけど。いつかバイクで行きたいですね。

そんな観光スポットを素通りして、ひたすら、ただひたすら国道1号を走り続けていました。別に国道1号縛りなんてしてなかったんですけどね。ただ国道1号を走り続ければ大阪に着くなぁなんて軽い考えだったと思います。

焼津を越えて、藤枝辺りから、
あれ?静岡って長くね?まだ静岡の真ん中位?
と思うようになりました。新しい県に入るのが楽しみの一つとなっていましたから、ずっと静岡県と言うのにも飽きてきてたんですね。

まだ、まだ、知識も何もない小僧っ子ですから、距離感なんてわからなかったんですよねぇ。
大井川を越えて、掛川磐田を過ぎ、やたら工場が多いなぁなんて思っていたら、ここらってYAMAHAのお膝元じゃんなんて、当時Kawasaki党の僕は感動するでも無く、本当に、早く静岡県を抜け出したいなんて気持ちで走っていました(静岡県の皆さんごめんなさい)天竜を越えた辺りで、給油と休憩を兼ねてGSによって、SUZUKIの浜松を越えて、次は浜名湖うなぎですよ。(浜名湖のうなぎが有名ですけど、僕は、三島の方が美味いと思います)
うなぎが食べたいと思っても、当時は貧乏浪人生なので、食べられるわけも無く、残念ながら素通りです(涙)でも、面白かったですね。左側は海で、右側は湖、面白いところを走ってるなぁって思いました。国道1号からは、浜名湖の大きさは分かりづらいんですけどね。
浜名湖を越えたら、
あれ?愛知県?豊橋
あっけなく愛知県に入っていました。

愛知県で見知らぬライダーとの出会い

愛知県に入った事で、一休みをしていたら、僕と同じように大きな荷物を詰んだ2台のバイク乗りとお友達になりました。行く方向も同じで、その二人は神戸に行くような事を言ってましたかね。僕は、とりあえず、初日は行ける所まで行こうと思っていましたので、この二人と一緒に走る事にしました。
豊橋、岡崎を越えると、名古屋市です。

道が広かったですねぇ。と言う印象しか無いです。すみません。だって素通りですもん。
名古屋飯も食べて無いですよ。ひつまぶし味噌煮込みうどん、食べたい物いっぱいあります。けど、素通り(笑)

ここまで来ると、さっき知り合った二人共コミュニケーションが取れて、先頭を交代しながら走っていました。マスツーリングの基本なんですが、先頭一番後ろは、結構気を使うんでね、疲れるんですよ。だから、適度に交代して、ハンドサインを使ってコミュニケーションを取っていました。
木曽川を越えて、桑名の焼き蛤です。まぁ、ここも素通りでした(笑)当時の僕は桑名の焼き蛤なんて知らないですもん。

四日市の工業地帯を見ながら、抜けていくと、いつの間にか、国道1号と25号の重複区間に入りました。四日市を越えたら三重県です。

憧れのスズカ…美味かったうどん

三重県鈴鹿市に入りました。憧れのスズカサーキットのある所だぁなんて感動をしていたんですが、日も暮れてきたし、雨は止まないしで、寄り道せず、亀山を越えて、鈴鹿峠へ。

実は、ここで僕の身体に異変が起きまして、なんか、平衡感覚がおかしいんですよ。日も暮れて、夜の峠を走っていたら、自分がどこを走っているのか、感覚がわからないんです。真っ直ぐ走っているのかもわからない。手の感覚も無い。これは、やばいとなって、幸いにもドライブインがありましたので、そこで休憩を取る事にしました。考えてみたら、出発してから食事は全くしてないんですよね。そりゃ、前後不覚にもなりますわ。若かったなぁ。

ドライブインには、立ち食いうどん屋さんがあって、雨の中、三人でうどんを食べました。美味しかったなぁ。今でも忘れない。本当に美味しかった。

ここで、三人で話し合って時間も時間だし、宿探しますかと言うことになりました。宿を探すって言っても、峠の山の中。どうしようかと悩んでいたところ、うどん屋さんのおばちゃんが宿を探してくれて、近くにある国民宿舎を手配してくれました。時間的に素泊まりでしたけどね。長い間、雨に濡れていた身としては、布団と風呂があるだけでありがたいと思っていましたので、おばちゃんに大感謝です。お礼にもう一杯うどんを食べました(笑)ニコニコ笑ってるおばちゃんに後光がさしてましたよ(笑)おばちゃんに宿舎の場所を聞いて、初日の宿を目指しました。

初日の宿…お風呂っていいねぇ

宿について、ドライブインのおばちゃんの紹介だと言ったら、すんなりとチェックイン出来ました。三人部屋なんですが、男だけなので、全く気にしなかったですね。ただ女の子は気をつけて下さいね。悪い男いますから。親切なライダーばかりじゃありませんよ。下心ある人多いですからね。

お風呂は大浴場でした。もう、何はともあれ、とりあえず風呂!とっとと、皮ツナギを脱いで風呂に向かいました。幸いにもね、皮ツナギ濡れて無いんですよ。良かった高いレインウエアでって心から思いました。ブーツも防水処理をしていたんで、思ったよりも濡れていなくて、宿舎の人に古新聞をもらって、ブーツに突っ込んでいました。グローブは、悲惨でした。絞ると水が出てきましてね。とりあえず、これも絞って古新聞を突っ込んで、乾かす事にしました。

風呂って最高ですよねぇ。日本人に生まれて本当に良かったと思いました。ドライブインで食べたうどんで多少は身体は温まってはいたと思うんですが、風呂に入って芯から温まる事が出来ました。ほんと天国でした。

風呂から上がってから、次の日の予定を話し合いました。僕の方は、大阪に親戚がいるので、そちらに寄るって事で、明日の出発で別ルートでお別れだねぇって事になりました。ルート確認が終わったら、知らない間に、三人共熟睡でしたね。雨の長距離はやっぱり体力の消耗が激しいんですね。

 

今回はここまでにしておきます。この話、後何回くらい続くか分かりませんがお付き合い下さい。
地図を見ながら当時を思い出してこの記事を書いているんですけど、結構覚えているものですね。それだけインパクトのあった出来事だったんでしょうね。


次回もよろしくお願いします。では。