随分久しぶりの更新となってしまいました。申し訳ございません。ちょっと、バタバタとしていまして…。またぼちぼちと復活させていただければと思います。
今回は僕がどうしても紹介したい映画がありまして、ぜひ皆さんに見てもらいたいなと思い、ブログを復活した次第であります。
THE FIRST SLAM DUNK
2022年の日本映画(アニメーション)
原作・監督・脚本:井上雄彦
音楽:武部聡志、TAKUMA(10-FEET)
出演:仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太
勝手な感想
もう何も言う事無いです。
原作は皆さんもご存知のバスケ漫画の名作中の名作「スラムダンク」です。
1996年に完結しています。当時のバスケ少年にぐさりと爪痕を残しています。僕も何百回も原作読み返しています。その度に涙したり、勇気を貰ったり、僕にとってバイブル的な作品です。きっとそう言う方も多いのでは無いでしょうかね。
余談ですが、今でこそ「Bリーグ」が始まり、「バスケットボール」のプロの道が開けました。ただ、この「スラムダンク」連載当時はそんな話も無く、高校卒業後は大学、社会人でやれれば「バスケットボール」のエリートコースです。それ以外には、「やる場所が無い」そんな環境でした。
サークルを作って、体育館を借りてって言う方法もあるにはあるんですが、当時は「マイナースポーツ」ですし、体育館もそんなにあるわけではありません。
「『バスケ』をしたい!」って実は結構ハードルが高かったんですよね。かく言う僕も運良く「バスケ」好きが集まってサークルでコロナ禍の前まで毎週やっていました。それでも体育館を取るのは大変だったんじゃ無いかな。体育館を取ってくださっていた方には、感謝の言葉しかありません。
『バスケがしたいです…』こう思っていたバスケ少年は多かったと思います。
以前、仕事で横須賀の米海軍基地に行ったのですが、そこでは、体育館が開放されているんですよ。誰でも好きな時に来て使えたんです。ボールも置いてあるし、適当に集まってみんな「バスケ」をしていたんです。で、片付ける人も、きっとハイスクールの子だと思うんですけど、ちゃんと居て、すごく「バスケ」が身近にあったんですよね。もう、羨ましいしかなかったですね。
話を戻します。
僕は「NETFLEX」で見たのですが、初めっから涙涙涙でした。
なんで、うるうるするんだろうなぁって思ってたんですよ。(この映画に関しては、なるべくネタバレ無しで行きたいと思います)意表をついた始まりでしたから。
基本は、原作漫画のクライマックスの山王工業戦で、そこにいろんなエピソードを挟み込んでくるんですけど、「えっ!?こいつが主人公!?」って見始めは思いました。
だけど、よく考えたら、「スラムダンク」って主人公居ないんですよね(これは言い過ぎですかね?)
「桜木花道」が中心ではあるんですけど、みんなそれぞれ「バスケ」に対して強い「思い」を持っているわけです(流川君だけキャラ的に、そこら辺はわかりずらい部分もありますが、それが彼の持ち味、個性だから納得しちゃうんですけど)
この映画もカタチ的には意表をついた「彼」が主人公っぽいし、一番「思い」を伝えるエピソードも多いんですけど、それだけじゃなくて、メンバー全員の「思い」が見ている側にも伝わってくるんです。
原作を読んである程度の知識があるからかもしれないですけど、セリフも説明も無くても、メンバーそれぞれの「思い」が画面を通して伝わってきます。それと、先述した僕の「バスケ」に対する思いがシンクロしちゃったから、うるうるしてたのかなぁなんて思います。
小ネタの宝庫
これはね、正直ビックリしました。
原作で笑ったシーンが一つの試合の流れの時間軸の中に隠れているんです。
原作では1コマ取っているものが流れの中に入っているんで、見逃しちゃう事もあるかもしれませんね(笑)
僕も、原作を暗記している程読み込んでいたので、「あれ?これだけ?」みたいな事も思ったんです。だけど、その演出のおかげで試合の流れが止まらないから、試合の緊迫感が続くんだなと思いました。原作で面白かったコマがさりげなく入っているんで、原作好きの方は、こう言うのを探すのも面白いですよ。
監督
原作者でもある井上先生が監督をされています。
正直、凄いなぁって思います。原作者であるからこそ、取捨択一できると言うのもあるかもしれません(それこそ先述した原作ではコマを取っているのに、試合の流れの中に入れちゃうとかね)それでも、28年も前に完結している作品、それもいまだに熱狂的なマニアがいる作品を手掛けると言うのは、かなり勇気がいる事では無いかなと思います。
そんな「化け物」作品をここまで昇華して、今の時代にも全く古臭さを感じさせないのは、凄いの一言ですよね。
演出の方が何人も入られているんですけど、試合の演出シーンがカッコいいんですよ。
その時に流れる楽曲もめちゃくちゃかっこいいです!
これは是非見て手に汗握ってください!
最後に…
今回はネタバレ無しで、書きましたが、「スラムダンク」好きの方は、是非見てください。
確かに、原作を知らないと伝わらないかなぁと思うところもあります。
そう言う方は、ぜひ原作も読んでください(笑)
僕も初めは、自分の勝手な「スラムダンク」のイメージが崩れるのが嫌だなと思って劇場では見なかったのです。海外で大人気だと聞いてはいましたけどね。
で、今回「NETFLIX」で配信されたので、どんなものかと見てみました。僕の浅はかな考えなんかぶっ飛びました。
「ゴリ」がいて「みっちゃん」がいて「リョータ」がいて「ルカワ」がいて「彩子さん」がいて「メガネ君」がいて「安西先生」がいて「春子さん」がいて「花道」がそこにいます。
彼らの「思い」をぶつけてくれます。
「諦めたらそこで試合終了だよ」
原作を貪るように読んでいた頃から、随分と歳を取った僕には胸に染みる言葉です。
またこの年齢で「スラムダンク」に出会えて良かったと、おっさんになっても思えました。