3:映画を見ようーカサブランカー
今回はこの映画です。
カサブランカ
1942年のアメリカ映画
監督:マイケル・カーチス
音楽:マックス・スタイナー
リック・ブレイン:ハンフリー・ボガート
イルザ・ラント:イングリッド・バーグマン
勝手な感想
この映画を初めて見たのは中学生の頃かなぁ。深夜テレビで見た記憶があります。(マセてますね)「慕情」なんかも深夜テレビで見て、父親にまだ早いって言われた覚えがありますねぇ。
うん、確かに中学生ではわからないところがたくさんありますな。
確か、吹き替えは久米明さん(数多くのナレーションや吹き替えをなさっていましたね)声がカッコよくて、僕のボギーのイメージは久米さんの声在りきって感じでした。大人になって、字幕でこの映画を見た時には、ちょっとがっかりしましたもん。ボギーの声のイメージが違うって。こちらが本物なのにね(笑)
それだけ、久米さんの声がハマってました。
沢田研二さんが、「カサブランカダンディ」なんて歌も歌っていましたね。余談ですが、沢田研二さんのジュリーってニックネーム、「メリーポピンズ」「サウンドオブミュージック」のジュリー・アンドリュースが好きだったから付けたんですよねぇ。
この「カサブランカダンディ」も、ハードボイルドを全面に出して、映画「カサブランカ」をイメージさせてくれました。
僕が、ハードボイルドっていうものに初めて出会った作品で、まだまだ大人になりきれていない発展途上の僕には、痩せ我慢する男の人が、めちゃくちゃカッコよく見えました。
しばらく、ハードボイルド小説にもハマりました。北方謙三さんとかよく読みました。
音楽の「アズ タイム ゴーズ バイ」がこれまたカッコいいんですよ。ピアノの音が切なくてね。まだ、男の痩せ我慢がわかっていない僕にも、男の生き様って言うんですかね、そういったものを印象付けてくれた映画ですね。
あらすじ(ネタバレ無し)
第二次世界大戦中のフランス領モロッコの都市カサブランカが舞台なんですが、親ドイツ政権のおかげで、ドイツの影響を受けてしまうんですよね。ヨーロッパの戦災を逃げてきた人々は、ここから中立国へ逃げて、自由の国アメリカへ逃れようとするのですが、その中に、ボギー演じるリックのかつての恋人イングリッド・バーグマン演じるイルザがいたわけです。偶然再会した二人なのですが、時は残酷ですね、イルザには旦那さんがいて、旦那さんと二人でヨーロッパを脱出する助けをリックにお願いするわけです。
戦時体制
戦時中にこのような映画が作られた事自体驚きなんですが、孤立主義であったアメリカが、ヨーロッパの戦局に一般大衆に目を向けさせる為に、映画を利用したと言われています。なるほど、確かに反ドイツ的な描写がたくさんあります。
ボギーが主役じゃなかった可能性も
製作プロデューサーのハル・ウォリスが映画の為に動き回っている間に、ワーナースタジオが主役を変えようとする動きがあったそうです。その中にはのちの大統領、ロナルド・レーガンの名前もあったとか。
二つのエンディング?
クランクインしてからも、脚本が全て上がっていなくて、脚本が上がり次第、撮影をしていくと言う方法が採られたそうです。これには、役者さんたちも本当に困ったらしく、演じる役の気持ちがわからなくて大変だったそうです。
特にイングリッド・バーグマンは、ラストシーンを演じるのに、自分がどうなるのかさえわかっていなかったために、2パターンのラストシーンを撮影したたそうです。
もしかしたら、違うラストシーンになっていたかもしれませんね。
アズ・タイム・ゴーズ・バイ
この曲は、この映画のオリジナル楽曲ではなく、1931年の古い曲だそうです。映画にめちゃくちゃ合ってますよねぇ。
名セリフ
カサブランカと言えば、こんなセリフを覚えていませんか?
"Here's looking at you, kid."「君の瞳に乾杯」
とか
"Where were you last night?"「昨日の夜はどこにいたの?」
"That’s so long ago, I don’t remember."「そんな昔のことは覚えていない」
"Will I see you tonight?"「今夜は会える?」
"I never make plans that far ahead."「そんな先のことはわからない」
色々と、パロディが作られたり、オマージュされたりしてますね。
やっぱりカッコいいですねぇ。名シーンに、このセリフありですね。
最後に
1942年という戦争真っ只中に作られた映画ではありますが、こんな映画を作れるんですもん。アメリカの余裕みたいなものを感じますよね。戦争云々は別として、とにかく、僕に多大な影響を与えてくれた名作です。
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